休んでいるのに身体が全然楽にならない、辛いのはどうして?

必要なのはこころの休息

猫桶で気持ちよさそうに寝てるオス猫(スコティッシュフォールド)

仕事もお休みして、ずっと寝て休んでいるのに全然疲れが取れていない。

もう何日、何カ月も休息しているのに、一向に疲れがとれない。

こんな声をクライアントさんから聞くことがよくあります。

どうして休んでいるのに身体が全然楽にならないのでしょうか?

それは、休息には

・からだの休息

・こころの休息

があるからです。

身体が疲れている時にはちゃんと休めば疲れは取れます。

しかし、こころが疲れている時には、こころを休めないと、

身体を休めても疲れは取れないのです。

疲れているのはこころであることが多い

缶チューハイとつまみだけが友達

クライアントさんと話していると、結局のところ身体は疲れているわけではないことが多くあります。

何日も休んで身体の疲れは取れているから、動けるようにもなっているし、何かをしようと思えばできるというのです。

よくよく聞くと、おっくう感やだるさを感じる、やる気がでない、無気力と出てきます。

身体は疲れている感じがしているけど、本当に疲れているのはこころということなのです。

どうして休息をしてもこころは休まらないのか?

では、どうして休息をしてもこころは休まらないのでしょうか?

うつ病になると、頭の中がいつもうつ病のことでいっぱいになります。

 

お医者さんに、「仕事がストレスの原因だから休んでください」と言われても、頭の中はどうなっているかというと、

「本当に休んで良くなるのだろうか?」

「このまま治らなかったらどうしよう…」

「休んでる自分はダメな人間だ…」

などと、悪いことを考えがちなのです。

 

結局、こころは全く休まっていないのです。

それどころか、不安や心配、自責の念が新しいストレスとなり、悪循環を生みます。

睡眠に影響がでる

不安や心配、自責の念で頭がいっぱいになると睡眠に影響が出てきます。

些細なことで不安や心配が生じて眠れなくなったりします。

また、眠れてもすぐに起きたり、睡眠の質も良くないので寝た気がしません。

 

そういった状況が続くと、ストレスとなる出来事を脳が処理しきれずにパンクしてしまい、脳機能の変化が起こります。

ものの見方が否定的になって不安になりやすくなるのです。

これが悪循環を生んでいるのです。

リラックスをすることが大切

週末の日帰り温泉でリフレッシュする女性

こころを休めるということは神経を休めるということです。

ストレスマネジメントでもよく言われることですが、自律神経を休める。

交感神経(緊張する神経)ではなく副交感神経(リラックスする神経)を優位にすることです。

ストレスマネジメントについてはストレスマネジメントの記事で詳しく参考にしてください。
ストレスマネジメント① ~ストレスとは?~

 

簡単にできることとしては五感にアプローチすることが効果的です。

・目 良い景色や好きなものを見る

・口 美味しいものを食べる、ハーブティーを飲む

・耳 好きな音楽や自然の音、声を聴く(音楽療法)

・鼻 好きな香りをかぐ(アロマテラピー)

・感覚 温泉やお風呂などにゆっくり浸かる。

    身体を動かす。散歩、プール、スポーツ、歌を歌う(カラオケ)など

    ハグ(スキンシップ)

・その他

 深呼吸

 イメージトレーニング

これらは対処方法なので根本的な解決にはなりませんが、それだけでも十分な効果は得られますので、自分の好きなものを探したり試してみて下さい。

まとめ

緑茶

うつ病に大切なのは身体の休息はもちろんですが、こころの休息です。

何カ月も良くならないのは、こころの休息ができていないからです。

 

こころと身体は密接に関係しています。

こころが休まってくると、睡眠もしっかりとれるようになります。

気持ちも明るくなります。

やる気も出てきます。

 

いい循環に変わっていけます。

何をしてもこころが休まらない、やり方が分からない、という方はカウンセリングで相談するのも良いと思います。

 

 

うつ専門カウンセラー林真路

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