うつ病の始まり~うつ病は病院でうつ病と診断されてから本当に始まる~

うつ病の始まり

うつ病っていつから始まると思いますか?

もちろん、

 

食欲がない、

体がだるい、

疲れやすい、

頭痛、肩こり、
動悸、胃の不快感、めまい、

などの身体的症状が出た時や、

 

気分が落ち込む、

興味や感情がなくなる、

集中力や注意力の低下、

自分を責める、

自信が持てない、

将来が見えない、

死にたい、

などの精神症状が出た時

 

と思いますよね。

それはそうなのですが、

実はお医者さんに行って、

「あなたはうつ病です。」

と言われた時からうつ病は始まるのです。

医療の現場にメスを!と指をさす男性

なぜ、うつ病と診断されてから始まるのか?

実際にうつ病と診断されると、

やっぱりうつ病なのか…とショックを受ける人と

不調の原因がわかって安心する人、

これで休めるとほっとする人がいます。

 

それでは、どうして「あなたはうつ病です。」と言われてから、うつ病が始まるのでしょうか?

 

それは、うつ病と宣告(診断ではなくあえて宣告と書きました)された人は、

宣告されることによって、うつ病らしくなっていくからです。

 

お医者さんに言われて自宅に帰ると、うつ病についてネットで調べる方が多くいます。

治そうとして、たくさんの本も読みます。

そして、うつ病についてどんどん詳しくなっていきます。

そして、いつの間にかうつ博士のようになってしまう人が多くいるのです。

 

私のクライアントさんも、長くうつ病を経験されている方のほとんどが、

薬の名前をいっぱい知っているし、

クリニックのことをいっぱい知っているし、

医者と対等に渡り合える知識になっている人が多くいます。

うつ病にならないためにうつ病のことを勉強したのに、うつ病は一向に治らないし悪化している人がほとんどなのです。

 

頭の中がうつ病のことばかりでいっぱいになると、人はどんどんうつ病らしい自分になっていきます。

うつ病と診断されることによって、うつ病らしくなっていくのです。

コーディング中

ある人の例

こんな例があります。

うつ病と診断されて、帰ってからネットで症状を調べた人がいました。

あるサイトを見ていくと、うつ病の症状が10個書いてありました。

確かにどの症状も自分に当てはまるなぁと思い見ていくと、

一つだけ、手足が痺れるということだけが当てはまらなかったそうです。

それから一か月後、

どうなったかというと、

見事に手足が痺れるようになりました。

 

うつ病はこの10個の項目が当てはまる人。

自分はうつ病なんだから、10個の項目が全部当てはまらないと完全なうつ病ではない。

そういう認識が働いて、10個目の症状まで出てしまうということです。

 

10年くらい前は一人一人うつ病の症状もかなり違っていたそうです。

しかし、最近はパターンが似てきている。

症状がパターン化している傾向にあります。

納期に追われ一週間ほど漂流した後、砂浜に打ち上げられたノマドワーカー

周囲の反応や対応が変わる

うつ病と診断されることで周囲の反応や対応も変わります。

周りの友人や同僚、家族も、うつ病の人として接するようになります。

母親がうつ病どう?と聞いてきます。

うつ病の自分を心配してくれます。

周りの友人や同僚も心配してくれます。

こうして、うつ病と診断されることによって

自分も周りもうつ病の人として接するようになり、

どんどんうつ病の人らしくなり、悪化していくことが本当に多いのです。

まとめ

雲の様子
私はお医者さんが悪いとか、そういうことを言いたいのではなく、

診断されることで、うつ病らしい自分へとなっていってしまうことが問題と言いたいのです。

 

クライアントさんと接していても、頭の中はうつ病のことでいっぱいです。

身体の不調、やることがない、やる気がおきない、将来が不安、人に会いたくない、

うつ病のせいで不安と心配でいっぱいになってしまうのです。

 

ですので、安易にお医者さんに行く前に、一度相談をして頂きたいと思います。

頭の中がうつ病でいっぱいになってしまう前に、それを食い止め、

希望や安心でいっぱいにすることが大切なのです。

 

 

うつ専門カウンセラー林真路

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