うつ病が治る可能性について
病院に行っても薬を飲んでも、何をしてもよくならない状態が何年も続くと、うつ病は治らないと思ってしまうことが多いのではないでしょうか?
私のクライアントさんも、何年もうつ病が続いていた方はそう考えている方がほとんどでした。
そう思ってしまうことは仕方がないのですが、その治らないという考えが自身の治る可能性を閉ざしてしまっていることがあります。
今回はその治らないという考えが少しでも治るんだ!と思えるようになって頂きたいと思います。
思い込みの大切さ
心と身体が密接に関係しているということは、
今さら言うことでもないような気もするのですが、
心が身体に及ぼす影響ははかり知れません。
例えば、医学の世界のプラシーボ効果。
プラシーボ効果:「これは痛みによく効くよ」と言われて、乳糖を飲んだら痛みがなくなったりしてしまうこと。ニセの薬(全く効果のないとされている薬)でも、「これは効くぞ」と思って飲めば、効いてしまうことです。
要するに、人の思い込みの力を証明しています。
治らないと思い込むと治りにくいですし、治ると思い込むと治りやすいということです。
良くならない日々がずっと続くと治らないと思ってしまいますが、それを意識的に治ると思うようにしていくことも大切です。
イメージの大切さ
そして、イメージすることも大切です。
脳はイメージしたことと現実で起こったことの区別がつかないと言います。
意外とおバカな面もあるのです。
ですので、イメージするだけでも十分に効果があるのです。
スポーツ選手のイメージトレーニング(以下イメトレ)が有効なのもそのせいです。
優秀なスポーツ選手はイメージするだけで、身体が緊張で硬直したり、汗が噴き出したりと身体症状まで起こります。
イメージが身体への反応を起こすということです。
大会の決勝戦など、緊張してポテンシャルが発揮できない場面を何度もイメトレしておくことで、本番が何度も経験した舞台になり、最高のパフォーマンスを発揮することができるようになるということです。
癌のイメージ療法とも言われるサイモントン療法もそうです。
サイモントン療法:イメージを使って癌をやっつけることで、小さくなったりなくなったりしてしまう。
ですので、良くなるイメージや治るイメージを日々していくことも大切です。
まとめ
現状から考えてしまうと、中々良いことは考えられないし、悪い方に考える、良くならないと思う、治らないと思ってしまいますが、そう思ってしまうこと自体が悪化の一因にもなっています。
中々始めは治ると思っても、すぐに反対の思いが出てしまいますし、そんなの無理だとかできないかもしれません。
イメージも同じように、しようと思っても中々出来ないかもしれません。
それでも、少しづつでいいので継続していってみてください。
段々とできるようになっていきます。
少しでもよくしたい、回復したいと思うのであれば、思い込みとイメージにも是非挑戦して頂きたいと思います。
うつ専門カウンセラー林真路