うつ病を作る製薬会社の仕掛けに注意!

どうしてうつ病はこんなに増え続けているのでしょうか?

カルテを見て考えるドクター
実は、うつ病が増えた大きな原因の一つに「製薬会社の仕掛け」があります。

私たちは知らないうちに攻撃を仕掛けられているのです。

 

親切なサイトだと思い、中に入ってうつ病について調べていくと、うつ病チェックに誘導され、病院に誘導され、うつ病と診断を受け、薬を処方される羽目になる。

そして ”うつ病の始まり~うつ病は病院でうつ病と診断されてから本当に始まる~” で書いたように、うつ病が悪化していくのです。

 

うつ病という言葉もなかった言葉ですし、ADHDやアスペルガーなど様々な症状に病名を付けることが増えてきています。

昔は特に病気ではなく、憂鬱な人、多動で落ち着きがない人、空気が読めない人で済んでいたことが、うつ病、ADHD、アスペルガーなどと病名を付けられるようになっているのです。

症状を調べると、「これもこれも、当てはまってる!私は○○じゃないだろうか?だからこういう失敗ばかり…」と、本人が親が不安になり、意識は過度にそちらに向き始める。

そして、病院に行くと簡単に病名を診断され、薬を処方される。

 

製薬会社や病院のことをとやかく言いたいのではなく、そういう現状をちゃんと知って欲しいということです。

現在のうつ病などの気分障害の通院者の数

これは、厚生労働省のデータになりますが、1996年には43.3万人、1999年には44.1万人と1999年くらいまでは、うつ病などの気分障害の通院者の数が43万人くらいだったのが、2002年には71.1万人、2005年には92.4万人、2008年には104.1万人と、著しく増加しています。(紫色がうつ病などの気分障害です)

精神疾患による患者数

そして現在はもっと増加している傾向にあるとも言われています。

ここまで爆発的に増えているのは、社会の変化もありますが、2000年くらいから急激に増えていることからも分かるように「インターネットの普及」が大きいのです。

うつ病の症状チェックシート

ある日、ヤフーでニュースを見ていたら、

“うつ病に伴う痛みについて、詳しく知りたい方はこちらへ”

という広告が出ていました。

うつ広告

どんなことが書いてあるのかとサイトに飛んでみました。

 

うつ病について色々書いてありました。

そして、見ていくと、症状チェックをしてみましょう!という流れになっていたので、私は試しにその症状チェックをしてみました。

うつ病診断チェックシート

すると、毎日楽しく充実して元気な自分だったのですが、

結果は「境界」と出ました。

境界?境目ということ??

何を言っているのだろう?と頭の中は疑問だらけでしたが、それもそのはずです。

 

疲れやすい、肩が凝るなど、職業によるような質問もありますし、

騒音が気になる ←普通気になりませんか?(これは点数には入りません)

音楽を聴いて楽しい? ←好みじゃないですか?(これも点数には入りません)

のような質問もある。

簡単にいうと、これだけでうつ病と判断するのは早くないですか?

と言う質問が多いということです。

製薬会社の仕掛け

うつ病診断チェックシート結 他の結果も見てみようと、少し大げさに付けてみると

 「軽症うつ病の疑いがあります。

 気になる状態が続く場合は、早めに専門医に相談しましょう。」

 となりました。

 全部正常となるように付けても

 「ほとんど問題ありません!

 ただし、うつ病は近年増加しており~なので、

 早めに専門医に相談しましょう。」

 と注意書きがあります。

 

結局、どんな結果が出ても、

「早めに専門医に相談しましょう。」

となっていました。

 

そして全ての結果のすぐ下に、「印刷する」と「病院検索」が大きくありました。

 

一応病院に行ってみた方がいいかなぁ?

ちゃんと診察してもらおうかなぁ?

とチェックが終わった後に思って欲しい。

 

結局は、提携している病院へ行って欲しいわけですよね。

 

うつ病の治療の項目を見ても、薬による治療を勧めていました。

薬を勝手に辞めてはいけないともちゃんと書いてありました。

 

これはどこが作っているサイトなんだろうと見てみると、

左下に○○製薬と出ていました。

インターネットなどでの抗うつ薬の広告

錠剤(お薬)

2000年くらいから急激に増えていることと関連するのが「インターネットの普及」です。

それと同時期に、従来のクスリに比べて薬価が高い新規抗うつ薬SSRIが登場しました。

そして、製薬会社が医師向けの講演会やインターネット、テレビCMなどで、うつ病のキャンペーンを盛んに行ったこともあります。

そのキャンペーンの成果もあったのか、年間販売高が170億円台だった抗うつ薬市場は、1999年にSSRIが登場してから急伸。

2007年には900億円を超えています。

SSRIがうつ病に効果的な薬であれば、うつ病患者数は減っていってもいいはずですが、SSRIの登場と同時に患者数が倍以上に増えているのです。

まとめ

製薬会社が薬を売るために企業努力をしているだけの話ですし、

別に悪いことをしているわけではない。

 

しかし、私たちはこういう形で攻撃を仕掛けられているということです。

だから、事実を知り、情報や仕掛けから身を守る必要もありますよ。

ということが言いたいだけです。

 

うつ病のクライアントさんとたくさん接してきている自分にしてみると、これは恐ろしいことで、だからうつ病が増えるし、酷くなると分かるからです。

 

どうしてうつ病はこんなに増え続けているのか?

それは、うつ病を作る仕組みが世の中にあるからです。

でなければ、うつ病の対処をしましょうと世間では十何年も言われてきたのに、43万人が104万、そして現在もどんどん増え続けているという状況にはならないからです。

 

うつ専門カウンセラー林真路

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