一つ目のポイント「自分を知る」
について書きました。
今回は
二つ目のポイント「自分の人生を生きる」についてです。
この記事の目次
2.自分の人生を生きる
あなたは自分の人生を生きていますか?
周りの期待や要望に応えよう、自分を合わせていませんか?
周りからの評価を得ようと無理をしていませんか?
人の目やどう思われるかを気にして自分を出せなくなっていませんか?
誰の人生?
人は生まれたばかりの赤ちゃん時は何もできませんし、それからも暫くの間は親の助けなしには生きていけません。
そもそも精神的な自立や社会的な自立をするまでに時間がかかる生き物なのです。
それでも幼児のころは感情を思ったままに外に出していましたし、発想も行動も思ったまま自由に行動していたのではないでしょうか?
それが、社会の中で生きていこうとすると、しつけや協調性など周りやルールに合わせることを強いられていきますし、生きづらくなっていきます。
そうして、知らないうちに他人の価値観やルールの中で生きることに慣れてしまい、周りの要求に応えるばかりで、自分で考えたり表現したりすることが少なくなっていきます。
そしていつの間にか親や社会が望む、人の人生を生きてしまっている人が本当にたくさんいます。
それに気付くのは自分の人生に躓いた時が多く、自分の人生を見直すいい機会となり、自分の人生を始めます。
お釈迦さまでさえ自分の人生を始めたのは29歳
お釈迦さまは一国の王子として生まれたので、物質的には何の不自由もありませんでした。
16歳で結婚して子どももいました。
しかし、若い頃から「人間はなぜ生きるのか」で悩まれていたお釈迦さまは、「四門出遊」がきっかけで29歳の時に王宮を抜け出して出家するのです。
そして35歳で仏の悟りを得て80歳で亡くなるまでの45年間、苦しんでいる人々に本当の幸せを伝えるために行きぬかれました。
お釈迦さまでさえ、自分の人生を始めたのは29歳だったということです。
うつ病になるほとんどの方が自分の人生を生きていない
では、どうして「自分の人生を生きる」ことがうつ病の再発防止に大切なのかというと、
うつ病になる人には、この自分の人生を生きていないという方がほとんどだからです。
「~しなければいけない」というMustという言葉を多く使います。
うつ病が良くなっても、自分の人生を生きていないとすぐにうつ病に戻ってしまう可能性が高いです。
「自分の人生を生きる」とか言うと、とても大きなことや大げさなことに思ってしまうかもしれませんが、そんなことはありません。
自分で選択することの大切さ
簡単に言うと「自分の人生を自分で選択しているか?」ということです。
「自分で選択する」ということが大切なのです。
今の自分は、今までに自分で選択してきた結果なので、厳密に言うと、すべては自分の選択になってしまいますが、ここで言いたい「選択する」とは、簡単に言うと「他人に選択を委ねない」ということです。
例えばバイキングを食べに行って、親や他人が勧める料理を食べていたとします。
自分が気になっている料理があったとしても、まぁそれも美味しそうだしいいやと勧められるものばかりを食べていたら、自分が食べようとしていた料理を食べる前にお腹がいっぱいになってしまった。
これは、人から勧められるから食べていたのではなく、実際にそれを食べると決めていたのは自分自身なのだということです。
それを断ることも出来たはずですし、結局は自分で選択しているということです。
自分の人生は自分で決めることが出来ます。
その「選択」が、あなたの心が望んだ選択なのか、他人に言われて従った選択なのかで、進む人生が変わっていきます。
うつ病の本質
うつ病の原因でもお伝えしていますが、
そもそも、うつ病の本質は何なのでしょうか?
私はうつ病とは自分の尊厳や価値、人生がわからなくなる病気だと考えます。
うつ病になると
自分の価値を疑い、
自分らしさを失い、
人生が何をする場所なのかもわからなくなるからです。
逆を言うと、自分の尊厳や価値が信じられて、自分らしく生きていければうつ病にはならないということです。
まとめ
うつ病の再発防止には、自分の人生を自分で選択する。
そして自分の人生を生きるということが大切です。
人生は一瞬一瞬が選択の連続です。
少しでも一回でも多く「自分で選択」をして欲しいと思います。
何を食べるか、帰宅後何をするのか、そんな小さなところにも自分らしく生きるヒントが転がっているのです。
新宿・都内のカウンセリング
うつ病(予防)克服カウンセラー 林真路