うつ病の原因
うつ病が起こる原因は本当に様々で、これが原因ですと明確に言えるものというものはありません。
環境や人間関係などのストレスが原因になることもあれば、
からだの病気や不調、
脳内の神経伝達物質の働きが悪くなっていること
環境、周囲の変化
など様々な要因が重なって発症していると考えられています。
主なうつ病の要因
主なうつ病の要因として
遺伝的要因、環境的要因、身体的要因
の3つがあげられることがあります。
<環境的要因>
大切な人(家族や恋人、友人などの親しい人)との死別や離別
大切なもの(仕事や財産、健康)を失う
人間関係、家庭内のトラブル
進学、就職、転勤、退職、結婚、育児、離婚、引っ越しなどの環境の変化
幼少期のトラウマ
など
<身体的要因>
慢性的な疲労
障害、ホルモンバランスの変化、出産、更年期
脳内の神経細胞の情報伝達にトラブル
神経伝達物質、なかでも「セロトニン」や「ノルアドレナリン」の不足
など
<その他にも>
まじめで責任感が強い、自分が悪いと思ってしまうなど性格的な要因もあります。
仕事、家族、健康、お金、状況の変化など、過度なストレスが引き金になることが多いようです。
うつ病の本質
そもそも、うつ病の本質は何だと思いますか?
私はうつ病とは自分の尊厳・価値や人生がわからなくなる病気だと考えます。
うつ病になると
自分の価値を疑い、
自分らしさを失い、
人生が何をする場所なのかもわからなくなります。
うつ病になって最も大きなダメージを受けるのは自分自身のアイデンティティなのです。
症状をどれだけ見て対処をしたとしても、この本質が改善されない限り、根本的な改善はないのではないでしょうか?
逆を言うと、
自分の価値が信じられ、
自分らしさを取り戻し、
人生が何をする場所なのかがわかれば、
うつ病が改善されるということです。
まとめ
うつ病の症状が様々であるのと同様に、その原因や要因も様々です。
大切なのは、うつ病になりやすい原因や要因を知ることで、こころの準備や注意、対策をすることができるということです。
大切な人との死別が自分や周りに起こったのであれば、こころのケアをしていくことが必要になってきます。
仕事が忙しすぎて疲労が慢性的にたまっているのであれば、休息やリラックス、安らぎが必要になります。
周りも気に掛けてあげることが大切です。
原因や要因を知ることで、予防や対策に役立てていくことです。
そして何よりも、自分らしくイキイキと輝いて生きていくことや、ストレスに負けない自分、環境に左右されない自分になっていくことが大切だと感じます。
うつ専門カウンセラー林真路