世の中で言われているうつ病の対処法

「うつ病はこころの風邪。早く薬をのんで休養をとりましょう」

うつ病と診断されてからの通常の対処方法はこれが多いと思います。

薬を処方され、自宅でゆっくり休養して様子をみる。

ほとんどがこのパターンなのではないかと思います。

うつ病はこころの風邪という言葉が、不適切な形で広まってしまっているように感じます。

また、考えないといけないこころの問題を軽視して、薬で治そうとする患者さんが増えた気がしますし、出す薬の種類を変えるしかしない医師が増えたようにも思います。

薬

薬は果たして効くのか?

そうすると、重要になるのが薬は効くのか?ということです。

私の前にカウンセリングを受けにやってくる方のほとんどは、薬が効かず良くならなかった方なので、ここだけを見て判断はできませんが、データでもうつ病の実に8割の薬が効いていないという結果も出ています。

なぜなら、お医者さんも最近はちゃんと検査や診断をしないで、5分診療で安易にうつ病の診断を下し、お薬を処方していることが多いからです。

うつ病になったきっかけや原因、環境や背景、症状、性格なども一人一人違います。5分の診察で正確な診断や本当にその人にあったお薬を処方できるのでしょうか?

クライアントさんの中には病名が簡単に変わったり、同じ時期に3つの病院に行き、3つの病院で違う病名が付けられるといったこともありました。

薬がちゃんと効いている場合には、そのおかげで普通に生活ができるようになり、そのまま回復していくというケースも、もちろんたくさんあります。

問題は薬が効かない場合ということになると思います。

薬で治すという方法

薬は症状を抑えるだけであって、根本的な解決にはなりません。

また、その薬の副作用を抑えるために、違う薬も飲むことになり、本当に何種類もの薬を処方されることになります。

クライアントさんの中には一日に10錠、20錠以上のお薬を飲んでいるという方もたくさんいらっしゃいました。

また、薬を飲んでいないと調子が悪い、不安という状態に陥ってしまい、結果、薬物依存という状態になってしまうケースも多いです。

本当に辛い時に症状を和らげる意味では薬は有効ですが、それに頼ってしまうと抜けられなくなってしまうこともあります。

薬との付き合い方、向き合い方が大切なのです。

薬が効かないと?

薬を処方されて、患者さんが薬が効かないと医師に伝えたとします。

そうすると、医師は決まって一か月飲まないと効果が分からないので一か月飲んでください、と言います。

そして、一か月飲んで効かないと患者が伝えると、医師は違う薬を処方します。そして、また一か月飲んでくださいと言います。

また一か月飲んで効かないと患者が伝えると、医師はまた違う薬を処方します。そして、また一か月飲んでくださいと言います。

これが繰り返されます。

そのうち、病名が変わるか、患者さんがこの病院はダメだと見切りをつけて離れていきます。

そして、また他の病院でも同じことが繰り返され、それをいつくかの病院で繰り返すと、最後には病院に行かなくなるのです。

まとめ

これが、うつ病における現状なのではないかと思います。

私のクライアントさんにもこういう状況の方がたくさんいらっしゃいました。

薬を飲んで、休養をして元気になれば問題ないのですが、そうなっていないのが事実なのです。

その証拠に、1996年以前はうつ病などの気分障害の通院者の数が43万人くらいだったのが、2002年には71万人に増え、2008年には104万人となっています。

そして現在は300万~400万人とも言われています。

あなたは、それでも世の中で言われているうつ病の対処方法をしたいと思いますか?

「世の中で言われているうつ病の対処法」への1件のフィードバック

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